更年期による薄毛に悩んでいませんか?
更年期の薄毛の原因
女性は年齢とともに更年期をむかえます。個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を更年期といいます。
年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれる人もいます。一般的な症状としては、
- 顔や首のほてり
- 動悸、息切れ
- だるさ、倦怠感
- めまい、立ちくらみ
- イライラする
- 気分が落ち込む、不安になる
- 不眠、眠りが浅い
などがありますが、この時期に薄毛に悩む女性も少なくありません。
エストロゲンは、毛髪を発達させ、毛髪の成長期を持続させる、という働きがあります。
エストロゲンが減少することで、髪の成長期が短く、休止期が長くなってしまいます。やがては、1つの毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが痩せたり、髪の色が薄くなったりして、全体的に薄毛になっていく、というわけです。これは女性特有の脱毛症で、「びまん性脱毛症」「FAGA(女性男性方脱毛症)」といいます。
更年期症状も薄毛も、エストロゲンが急激に減少することで引き起こされます。
更年期や抜け毛の原因になる女性ホルモンの減少は、避けられるものではありません。
しかし、健康を意識し、頭皮や髪の状態を整えていく対策をすることで、抜け毛予防が期待できるます。
更年期の薄毛対策
生活習慣の改善
- 【充分な睡眠】
遅くとも12時までには寝て、質のよい睡眠をとりましょう。
朝も早めに起きて、太陽の光をしっかりあびることも大切です。 - 【適度な運動】
運動はホルモンの分泌を増やす効果があります。
無理のない程度に、ストレッチなどから始めてみましょう。 - 【バランスのとれた食事】
偏った食生活はホルモンバランスを崩す原因になります。
肉、乳製品などのたんぱく質、大豆類などを中心に、バランスよく食べましょう。
頭皮マッサージ
頭皮をもみほぐすことで、頭皮の血行が良くなるため、抜けにくい丈夫な髪が育ちやすい環境になります。
指の腹を使って頭全体をやさしくもみほぐします。毎日続けることで、頭皮の血行も良くなるのでぜひ続けましょう。
ストレスを減らす
ストレスは自律神経を乱す原因になるため、ホルモンバランスの崩れにも繋がります。
更年期は女性ホルモンの分泌が急激に減少する時期なので、さらにストレスによるホルモンバランスの崩れが加わると、髪にとっても良くありません。
- 気分転換を図る
- ゆっくり深呼吸をする
- 早めに誰かに相談する
- 思い切って休む
育毛シャンプー・育毛剤を使用する
薄毛・抜け毛の対策に育毛シャンプー、育毛剤を使用するのもおすすめです。
育毛剤自体には、更年期の抜け毛の原因となるホルモンバランスに働きかける効果はほとんどありませんが、育毛効果が認められているほか、女性向けの育毛剤なら女性の頭皮に合わせた作りになっていることもあります。
育毛剤選びのポイントは
- 余計な添加物が入っていない
- うるおい保湿成分がたっぷり入っている
- 浸透力アップの工夫がされている
肌質が変わって乾燥しやすく敏感になりがちな時期だからこそ、できるだけ低刺激で優しい育毛剤を選ぶことがポイント。
白髪染めはヘナカラーに変える
ヘナとは、ミソハギ科の植物のこと。ヘナはカラー剤として用いられることが多いですが、これは草木染めと同じ仕組み。
植物の色素でカラーリングするため、頭皮への刺激や負担がありません。
ヘナには増毛効果や、直接的な薄毛対策への効果はありませんが白髪染めや髪のダメージケアなど期待できる効果はたくさんあります。
- ダメージを補修し、髪内部の保水力を高めてくれる
- 頭皮を清潔に保ってくれる
- 白髪をナチュラルに染めてくれる
薄毛対策は早いに越したことがありません。何も対策を取らなければ薄毛はドンドン進行していきます。
初期の段階なら対策をしっかり行うことで抜け毛や薄毛の進行をとめることも可能です。
それでも薄毛が進行していく場合はやっぱり育毛・発毛を専門としたところで診てもらいましょう。